HOW MANY S凸UDS TO LEGOLAND ?

レゴランドまで何ポッチ?旧世紀に最も賞賛された玩具への追憶と追悼
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されど 友よ
されど 友よ

私は 嘆くのだ
遥か旅行く先で 

私は 嘆くのだ
遠く離れた此処で

言葉の 無力を
絵筆の 無力を
詩歌の 無力を
夢想の 無力を
記憶の 無力を

伝うる術は余りにも脆い
語る想いは余りにも空しい

友よ一度 ただ一度で良い
かの都へ かの街へ

私が 一度以上勧める事は 決して無い
一度でも訪らば 勧める労再びは要らずと
私の心臓が 知っているから

(巡礼者通り『アモンの碑文』作者不詳)




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1970年から2000年にかけて、散発的に出版され続けた「LEGO アイデアブック」。
発売中のLEGOセットを使った「組み換え」例や、複数のセットを用いる「組み合わせ」例を収録し、おもちゃ箱に突っ込んだLEGO資源のさらなる活用法を示すことで、創作意欲とLEGO愛(と、ついでに購買欲)を刺激するグラフィック・ブックです。

過去編纂されてきたアイデアブックの中で、LEGOLAND愛好者…ひいてはLEGOファンの間で特別視され、よく話題に挙げられる1冊が存在することは、御存知の方も多いでしょう。

legoideabook6000.jpg
Idea Book #6000, LEGOLAND 。

この本が、アイデアブックの中でも別して語られるのには、いくつか秘められた理由があります。

今回のHMSLでは、改めてその理由を整理すると共に、#6000に託されたメッセージを解題してみたいと思います。
例によってお時間のある方だけ、よろしくお付き合いください。
 
ClickBrick東急プラザ店が、2007年11月30日をもって閉店とのこと。
八重洲店に続いての閉店で、「まさか…!」の感が強いニュースです。

これで現状、山手線内の地域からClickBrickが消滅。
クリブリ限定輸入商品を買いたい場合、都内在住者は、お台場か南町田、さいたま新都心まで足を伸ばさなくてはならなくなりました。

ClickBrickというブランドで見ると、福岡店のオープンはありましたが、八重洲店、仙台店、東急渋谷店と閉鎖続き。LEGO(とファッション)にも翳りが見える…ということなんでしょうか。
山手線沿線に新ショップOPENを望みたいものですが、今のLEGOの売り上げでは、山の手線内に専門ショップの敷地は無い、ということなのかもしれません。一喜一憂に過ぎませんが。

もう一つ心配なのが、すたっふむらた。さんが運営されていた「クリブリスイッチ!」も併せて閉鎖になるであろう、という予測。
「クリブリスイッチ!」は、東急プラザ店の情報を店員のすたっふむらた。さんが伝えてくださっていたブログですので、閉店と同時に更新停止の可能性が高いわけです。
ClickBrick全体が(「お店に直に来てもらう」という方針なのか)、商品発売情報を実店舗掲示板のみで告知し、ネットには消費者有志による二次情報しか流されない現況において、「クリブリスイッチ!」は売り手側からの貴重な直接情報開示でした。
その場が失われてしまうのは、大変に残念です。
HMSLでは、すたっふむらた。さんのブログ更新に、感謝と労いの意を表したいと思います。
今までお疲れ様でした。ありがとうございました。



個人的には、渋谷に出る理由がまた一つなくなってしまい、足が遠ざかるなぁ、と。
#10184 Town Plan のセットの箱裏に添えられている、LEGO創業者の孫KKKから手紙を訳出します。

原文はいつもどおり「続きを読む」に格納してありますが、Brickshelfにアップされていた写真から、はくしゃくが目視で書き起こした英文のため、やや不明瞭な部分もありますし超訳の不正確さに拍車を掛けている気がします。
また正確な原文が手に入り次第、修正するかもしれませんが、ニュアンスだけでもお楽しみください。

kkkletter.jpg
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お客様へ

LEGOブロックの特許出願50周年の2008年に向けた、この記念モデルのデザインを手伝うのは大変楽しいものでした。

私はモデルをデザインしているうちに、私自身の子供時代の遊びを、そして今日知られている形のLEGOブロックが開発されるまでに要した長い年月を、思い返しました。

1949年に発表された最初のレゴ・ブロックは、裏側が空洞で、各辺に窓やドアをはめるためのスリットが設けられていました。LEGOの文字は刻印されていませんでしたが。
これは1954年に標準製法となっていましたが、1956年になって、ブロックのつまむところ(knob?この辺やや細部不明)でなくブロック上面にLEGOのロゴを刻印する様になりました。
刻印箇所の変更を機として、さらなる改良が製造作業部会で主要問題となりました。私の父 Godtfred Kirk Christiansen が大きく関わった、ブロックの結合力を強めるという課題です。

LEGOブロックの結合力増強を目指したのには、二つの理由があります。
一つには、会社の根本的信念「遊びに無限の可能性を(unlimited possibilities of play)」。これを言い換えるなら、LEGOの部品を使うことで、組み立てられないものがあってはいけないのです。
そして二つめは、子供たちにとって「最上のものこそ必要なもの(Only the best is good enough 耳慣れた表現なら"子供たちにとって良すぎるものは無い")」という私の祖父 Ole Kirk Christiansen の哲学です。

最初期のブロックの試作品は、内部に2本の円筒を設けていましたが、それが市場に出回ることはありませんでした。充分良いものでは、無かったからです。
そして1957年、ついに解答が見つかります。どんな状況でも完璧な3点支持が可能な、内部に設けられた3本の円筒です。

私の父親は、この発見が競合社に類似の解法をもたらすかもしれないと充分承知していました。
そこで彼は、結合力強化の類似解決法の研究を続けて、4つの別解答を見つけました。そのうちの一つ、円筒の代わりに3つの十字を設けるやり方は、LEGOの製品として日本イタリアで実際に発売もされました。

1958年1月28日、正確には13時58分、私の父は『組立ブロック玩具に関するデンマークにおける特許』を出願しました。この特許には、何枚かのスケッチと射出成形金型の原寸が含まれています。特許は、それから33の国々で登録されました。


そして時が経ち、世界中の子供たちがLEGOブロックで遊べるように、と言う私の祖父の夢は実現しました。今までに4,000億個以上の部品が生産されました。これは単純計算にして、地球の全人類が平均62個のパーツで遊んでいることになります。

製品7001番は、今お話した新特許のLEGOブロックが使用された最初のセットの一つです。
ですが、この記念すべき年に我々がLEGOブロックを特別なモデルで祝賀するには、やや味気なく思われましたので、1958年に発売されたLEGO System of Playの一つ、#306ガレージから発想された作品をお届けする事にします。

敬具
Kjeld Kirk Kristiansen
 
以下は、2007年10月1日付けで、LEGO社から各Ambassador宛に手渡された文書の超訳です。
例によって細かいニュアンスの違いはあると思いますし、内容の正確性を保障するものではありません。原文は「続きを読む」に格納してありますので、御自身でお読みになりたい方は御利用ください。

内容は、2009年の新トレインシステム、そして9Vトレインの今後に関するものです。

FAREWELL9V.jpg

では、どうぞ。

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各位

皆さんの多くは、9Vトレインシステムに関して現在進行中の議論にお気づきのことと思います。
私たちに対し、様々なチャンネルを通じて直接ご意見を賜っていることに、感謝を申し上げます。
多くのLEGOファンとのディスカッション、コンサルト、そして重大な企業意思決定に基づき、私たちは一つの解決法に注目するに至りました。
それは、トレインシステム2種を維持する煩雑さを解消し、現行の9Vシステムとリモコントレインシステムが抱える課題を解決するためのものです。

私たちは近い将来に、全年齢に応じてアップグレード可能なトレインシステムを構築します。

LEGOグループは、9Vトレインの行く末に関して長期間熟慮を重ねてきた結果、収益面/市場競争面において十全足りえないとの結論に達しました。
現状の生産機器は撤去の時期に来ており、外注メーカーにモーターとスピードコントローラーを発注する場合、最小ロットを考えても、グループが投資として考える金額はあまりに高価なのです。
結果として、現在販売されている9Vシステムの部品は在庫限りの最終販売ロットとなり、その後9Vシステムに関する部品生産は終了されます。

LEGOグループは2009年に、新型LEGO給電システムに基づく新トレインをリリースします。

この新システムを用いることによって、新トレインシステムはテーマ/ジャンルを越えて電動部品を享受できるようになり、トレイン限定部品の製作の必要性がなくなることによって、総合的にコストダウンを図れるようになります。

現在、新トレインシステムは初期開発段階ですが、新システムをLEGOファンコミュニティによって要求された特徴/機構仕様に合致するものにすべく、何人かのLEGOファンに既に開発プロセスに関わってもらっています。
このコラボレーションは、LEGOグループにとって大変重要なものであり、私たちは成年LEGOファンコミュニティの協力を可能な限り得たいと考えています。

ドイツHolger Matthes(訳注:Matt!トレイン系の偉い人。)、新システムの開発プロセスに関わってもらている現行ファンメンバーの一人は、現状を以下の様に説明してくれています。
『LEGOのトレインシステムは非常に特殊で、異なった客層の異なった要望を満たさなくちゃいけない。
子供部屋での遊びやすさと広げやすさ、始めやすさから、ちっちゃい子たちの玩具である一方で、
リアルな外見と機能のトレインによる、巨大レイアウトを組み立て可能な、大人のホビーでもあるんだ。
LEGOグループはこの事に気づいているし、両方の要望に応えようと頑張っている。ニッチ商品でもあるトレインに対するコスト面など、与えられた制約の中で、ね。』

新型LEGO給電システムをトレインにも適用することで、LEGOグループは、将来的にLEGOトレインファンコミュニティの願いや要求により幅広く応えていくことができるようになるでしょう。

米国Steve Barile,ILTCO代表も本件に関わっており、以下の様に述べています。
『僕は、新型LEGO給電システムに興奮している。線路際の様々なアクセサリを稼動可能にする上、それを自動化したりインタラクティブに実現する可能性を秘めているからね。
線路も完全にプラスチックとすることで、新型LEGO給電システムは、革新的な線路レイアウトを可能にし、LEGOファンとLEGO社の間で改良し続けることを可能としているんだ。』

このLEGOファンからのメッセージで、あなたは将来のシステムで何が実現されうるかの印象を抱いたことでしょう。
新型LEGO給電システムに関しては、引き続きお知らせしていく予定です。
年末前には、より多くの詳細な情報を共有できるものと思います。


2007年10月01日/ビルンド
Richard Stollery, Head of LEGO Community Development
 
その日、棚にアクセス出来なくなった時、戸惑いと混乱だけがあった。

次の日、棚の終わりが--『七月崩壊』が--分かった時、
悲鳴と怒号と哀願、脱力と無力感、そして落胆があった。
皆が感じた。全てが失われてしまう。
皆が思った。全てが奪われてしまう。
10年の交流、
10年のアイデア、
10年の驚愕、
10年の温もり、
10年の喜びが、無かったことにされてしまう。
皆は、へたり込んだ。

棚が、消えてしまう。
 
 
最近購入したLEGOの新製品---StarWarsやMarsMission、Castleなど---を開封されて、何か違和感を覚えた方はいらっしゃるでしょうか。

・ 白部品が黄味がかっている。ミルクの様な白濁で、色が鈍い。
・ 部品が、僅かに軽い。組み上げると、経験から想定している重量感が無い。
・ 薄っぺらい感じがする。合いは悪くないが、どこか軽薄。
・ 全体的に、安っぽい。悪く言えば、とても良くできたLEGOのコピー商品みたい。

こんな印象を覚えた私が、HMSLで記事を書いたところ(記事の内容は「続きを読む」に格納しました)、クロスリンクサイトThe Brothers Brick ブロガーの一人で、第5期LEGO Ambassadorを務めるAndrew Becraftさんが、コメント欄から以下の情報を教えてくれました。(Thanks as always, Dunechaser!)

>>Dunechaser wrote:
「LEGO Ambassador」 として学んだ一つのことですが、
レゴ社は最近新しい生産工程を定めたと聞いています。
その結果として、多少色の違いがあり、重量感も少し減ったと聞いています。
レゴ社によると、この問題は短期的な問題で、近未来に解決されます。
あいにく、生産された部品は既にセットに含まれていて、その部品がすべて使い果たされるまで、このような色違い・軽さがある部品はセットに同梱されてしまいます。

>>

つまり、私(と皆さん)が受けた違和感は、LEGO社が認知している「仕様範囲内の障害」であり、短期的かつ将来的(それがどれほどの具体的期間かは分かりませんが)に、元へ戻されるものだと言うのです。

逆に言えば、今買われている新製品の部品に、ある種違和感を持つ人は、将来部品の状況が元へ戻された時、やや組み合わせに途惑う「同種同色」部品がストレージに混ざっている事になるかもしれません。

LEGOの部品の色違いは、今に始まった事ではありません。ピンクは常に違う色でしたし、黄色もレモンと黄色、そして部品によっては山吹色的な3種の黄色が混在している状態です。
今回の微細なエラーが、LEGO社がコメントしている通り「認知されている問題」であって「合理化の中で犠牲にされた要素」で無いことを願います。

新製品へ伸びる手は鈍らざる得ませんが、
「近未来に解決される」だけでも「より良くなった色」よりマシというものです。

[追記/7月16日]
7月15日付けのLEGOLINさんのCreator#4956 House に関する記事が、あまりに生々しいレポートなので、リンクしておきます。急激に購買意欲が落ちていく自分。はっきり分かる…。

去る6月11日、#10190 MarketStreetのデザイナーEric Brok氏が、闘病の末、亡くなられたそうです。BrickJournal第8号のインタビュー記事が、彼の最期の言葉となりました。
ソースは相互リンク先のThe Brothers Brick(DE BOUWSTEEN、LOWLUG、及びBrickWikiで確認しました。)

衷心より哀悼の意を申し上げます。
彼の遺したMarketStreetが、一つでも多くの町でミニフィグたちの幸せにならんことを。
ModuleTown第一弾と銘打たれた#10182 CafeCornerが一定の販売数に達し、次弾の商品がLEGO DirectからAmbassadorを通して発表されるのに前後して、おそらく『ModuleTown.com』と称する(もしくはそれに類する)サイトが、自然発生的にAFOLの中から立ち上がると思われます。
と言ってもこれ、ニュースではなく私の個人的妄想に過ぎません。
ですが、まぁ、暫しお付き合いください。

さて、このコミュニティは、先日お話しした「ポストLUGNETの衛星コミュニティ」の一つとして形成されるでしょう。ClassicCastle.comやMoonBaseModuleプロジェクトと同様のものです。

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想定される機能は以下の通り。

●LEGO Directのインサイド情報を通じた、ModuleTownの新商品情報の露出。
●Frechenの調査の大規模なもの。つまりコミュニティ構成員全体に対する電子投票。「次の建物ラインナップ希望」や「広場や銅像等の要望があるか」「家具セットは何$までなら出せるか」等のアンケート調査。LEGO Directにとっての無料マーケティング機能。

●Module基準にあったオリジナル作品(ModuledMyOwnCreation)=MMOCとも言うべき情報の集積。
・上記の一例、建物の新デザイン。
・上記の一例、内壁の新デザイン。「内装屋」なる新たなマスタークリエイターの出現。
・上記の一例、家具の新デザイン。ビジネス系からコミュニティ、マイホームまで。「ModuleTown」という共通の土俵が、従来から尊敬されていた小間物ビルダーに新たな付加価値を与える。
・上記の一例、ModuleTownの基準を崩さない屋外デザインの提供。電話ボックス、街灯、信号、バス停(そしてバス)、歩道橋、看板etc.etc...

●上記デザインの効果的/効率的な集約。
・年に一度のコンテストの開催。ビルデザイン部門、内装部門、家具部門。優秀者はLEGO FACTORYブランドで製品化。世界中に広まる佳作建築物と家具セット。
・インストラクションの集約。
・LEGO FACTORYを通して(製品化される作品より割高ながら)部品単位での発送で欲しい家具や建築物の発注が実現。自家での町構成が容易に。家具屋、内装屋、外装屋の出現。

●Module基準の拡張を話し合うボード(Expanded-Module)。
・高さの基準の設定。空中渡り廊下、アーチ、高架の設定。
・駅の設定。レールの乗り入れ、Trainビルダーの参入。

●テーマ別BBS
・上記全ての活動に対して「COOL!」「OMG!」と叫び続けて、クリエイターたちにモチベーションを与え続ける場の構成。

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上に挙げた全ては、現時点での技術で可能なことばかりです。
そこにもたらされるのは、加速度的な町作り情報の生成集積。

プレート3枚を重ねるとブロック1つ分の高さになるのを御存知ですか?
ああ、そう、では、プレート5枚の高さが、幅2ポッチの厚みと同じなのは御存知ですか?
愚問でしたね。では、ミニフィグの頭までプレート何枚分かは?自動車フェンダーの部品の幅は何ポッチですか?
…そう、それも御存知ですか。

ところで、一般的な建物の幅と、歩道の幅を御存知ですか?
---そう。今や誰もが知ってます。16ポッチと8ポッチです。

CafeCornerが提供したのは2000ピースのレゴブロックでしょうか?
それもあるでしょう。ですが、真に提供されたものは、全く別のもの…おそるべきパラダイムシフトかもしれません。

CafeCornerは、何故壁を二重にするコストを家具部品に回さなかったのでしょうか?
予算の関係でしょう。ですが、内装という新たな概念と、あるべき家具への飢え、角地の建物が繋がるべき壁のノッペリとした空白、その全ては計算し尽くされたパラダイムシフトかもしれません。

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#10182CafeCornerの購入は、簡単にはお勧めできません。あの町は住民税が高く、暮らし続けるのはかなり大変だと聞いていますから。

ですがもし貴方に、覚悟と、分別と、僅かな好奇心があるならば、早めの購入をお勧めします。
もしかしたら、本当にもしかしたらですが、これから御一緒出来るかもしれません。
そう。
想像もしなかった、祝祭の中へ。

moduletown.jpg
【Frechenの奇跡】
2007年はVintageYear(収穫年)である、とHMSLではお伝えしてきました。

Cityは順調に発展し海港が建設され、Spaceは復活の信号弾を打ち上げ、Classicは骸骨馬のいななきと共に呪われた姿を解かれたかに見えます。
StarWarsではブラスターの小道具が新造され、映画30周年モデルのMillenniumFalconは史上最大の野心作です。

ですが、その何れにもまして、LEGOの2007年という年は、#10183 HobbyTrain と共に、
#10182 CafeCorner がリリースされた年として記憶されるべきです。
cafecorner01.jpg

先日の記事から2ヶ月あまり。Frechenで示されたポスターの通りに、そして私たちの誰の想像をも超えた姿で、2056pcsの街角が姿を現しました。
公会広場に面して、旧市城大通りの始まりに、摂政時代の昔から位置するCafeCorner。
32x32studsのプレート上に広げられた本作は、2000ピース以上という部品数を犠牲に、繊細なディテールと繰り返しのリズムによるLEGOLANDの街並を浮かび上がらせる要石です。

3階層に分割可能な、このモジュールセットが提供するのは、単なる街角の1建物ではありません。
ドア部品とショーウィンドウ用のガラス部品を使った第一フロアの高さは何プレートなのか?2層目以降の屋根の高さは、お金を掛けない普通の建物で何プレートなのか?天井下の屋根裏部屋は、どれくらいのプレート数が自然か?カフェを展開する路上の広さは何ポッチか?
タンを中心に、どれほどの色数が使えるのか?どこまでの彩度で抑えれば自動車の鮮やかさが、自転車の軽やかさが目に映えるのか?
全世界同時に示された共通言語、否応無く広まる共通認識、『ModuleTownという基準の提案』こそ、この小さなセットが内包する最大のドラマであると、HMSLは考えます。

見上げるは屋根上の鐘楼。
鐘の音が聞こえますか?
時を告げる鐘の音、最初は小さく、広場で休む者達に時を告げる鐘の音。
やがて道の向かいから、アーチの奥から、遠くの大聖堂から、川向こうの城跡から。
報せ合い、響き合い、風に乗り、空を渡り。
鐘の音が聞こえますか?
終わりの時を告げる、始まりの時を告げる。
鐘の音が聞こえますか?

【Frechenの奇跡】
先ほどAvatar化によるビルダーの困惑に軽く触れましたが、LEGO作品画像の公開と共有に話が及ぶ時、根本的な問題はそこにはありません。
少し、別の話をしましょう。お暇な道楽人だけ、お付き合いを。

ふるいふるい、とてもふるい竜がいました。
竜がながいねむりから目ざめたとき、
せかいは変わりはてていました。

竜は王にたずねました。
「王よ、なぜ大地はあかく、血のようにあかくそまってしまったのだ。」
王は竜にこたえました。
「竜よ、時がすぎ、せかいは変わったのだ。」

竜はふたたび王にたずねました。
「王よ、なぜ石はあたたかみをうしない、なぜ鋼はあおざめたのだ。」
王はふたたび竜にこたえました。
「竜よ、なぜかはだれにもわからぬ。せかいは変わったのだ。」

竜はみたび王にたずねました。
「王よ、ひとびとの顔にうかぶ苦しみはどうだ。
 なぜ、ひとびとはあれほどみにくい顔をしているのだ。」
王はみたび竜にこたえました。
「竜よ、ひとびとの顔は、ふつうなのだ。せかいは変わったのだ。」

竜は目をとじると、また目をひらき、さいごに王にたずねました。
「王よ、子らは、どうなるのだ。
 子どもたちは、このせかいで、生きていかなければならないのか。
 変わりはてた、このせかいで、生きていかなければならないのか。」
王はさいごに竜にこたえました。
「竜よ、子らは、子らは---
 せかいは、せかいは---」
王はさいごに竜にこたえることができませんでした。

竜は目ざめて、立ちあがり、王にいいました。
「王よ、わたしの背に城をたてるがいい。
 いまこそ、ふるいやくそくをはたそう。
 わたしの背に乗って、
 ほんとうのせかいを、
 かわらぬせかいを、
 子らのためのせかいを、
 さがしにいくときがきたのだ。」

そうして王は、竜の背に城をたてました。
王と竜の、ながいながい、とてもながい旅がはじまりました。

そのあと、王と竜のことを聞いたひとは、だれもいません。

日本のLEGOネットコミュニティに大きな足跡を遺す、もりひろさんのLEGOファンサイト「やっぱりLEGOがすき」(通称:YLS)が、サーバ契約終了の2月いっぱいをもって消滅することになりました。
形あるもの何時かは無くなる。それは世の習い。デジタルならばなおのこと。

私の千言万語よりも、ここは『NUOVO CINEMA PARADISO』よろしくコラージュと洒落込みましょう。
去って、離れて、消えて、失われて。それでもなお、遺されるものは確かにあって。
私なんかより、彼らの方がよほど雄弁だから。
知らない人は、想いを馳せてください。
知っている人は、憶えていてください。

以下、どうぞ。
LEGO社の消費者コミュニケーション企画室のスタッフ、Jake McKeeが退職します。

彼は、あの"伝説部長"Brad Justusの実質的後継を務め、いわゆるAFOL---All(or Adult) Fan Of LEGOとの意思疎通と交流を主業務に行った"LEGOマニアのスポークスマン"でした。

彼は、まだ記憶に新しい、かの"新色論争"でLEGO社改悪の象徴として矢面に立ち、LUGNETで粘り強く熱心な交流を行ってのち一定の信頼を築きました。
Brad氏同様にファンイベントへ出かけてはS@H新製品の先行プロモーションを行ったり、ブログ時代の広報担当として自身のブログで活動するという独自の色も持ち始めていた矢先のことでした。
キャリアアップによる転職は米国社会の常ですから、仕方の無いことではあるのですが。

第1報は、もちろん彼自身のブログ、Jake’s LEGO Blogで発表され、瞬く間にLUGNETEUROBRICKSでトップニュースとなりました。

How Many Studs to LEGOLAND? では、以下に、Jake氏のBlog記事全文の超訳を掲載します。
また、本ブログの性格と、LUGNETで第1報を投稿した方のコメント
 We'll miss ya.
に倣い、このエントリのカテゴリを[追悼文]に分類するものです。


“The Brick has lost a stud”
先日も書きましたが、トミーガンの登場に続いて、精神病院(狂人=悪漢と捉えたBATMAN世界独特の風潮)、そして拘束ベッド。
指輪物語の版権非取得に関して「LEGOにとってはダークすぎアダルトすぎるとの判断だ」と言い訳してみせた会社が、BATMANに食指を伸ばす現況…理解に苦しみます。

MARVELとDC COMICSはアメリカの2大コミックパブリッシャーであり、MARVELのドル箱SPIDERMANのLEGO化成功に続き、DCの主役BATMANという流れは、アメリカの子供を中心にマーケティングが動いている新世紀のLEGO社にとって、言わば「当然のもの」ではあります。
子供の創造力を養育する知育玩具から、版権収入のキャラクター玩具への現実的かつ醜悪な変身を図ろうとする同社からしてみれば、拘束ベッドだろうとマシンガンだろうと手錠だろうと、キッヅが喜んでCOOOOOLと叫ぶものならば、何を作ろうと構わないのでしょう。

BATMANとは、大富豪の主人公が、病んだ世界ゴッサムと、より深い闇である己の精神世界の病に悩み、仮面を被って闇夜の闘争に身を投げるという物語です。
BATMAN自身が語ります。そこに正義は無く、ただ狂人と狂人の闘争があるだけだ、と。恐怖を、より強い恐怖で抑え込み、強制し、制圧してるだけなのだ、と。
それにもかかわらず、人々はBATMANを讃え、ゴッサムシティ警察署はBATMANへ危機発生を知らせるBatSignalを闇に掲げます。


狂える世界で、仮面を纏い魂の病を偽る黒騎士。
今のLEGOに、BATMANほど相応しいテーマは無いのかもしれません。
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