この写真を初めて拝見し衝撃を受けたのは、昨年の11月。紹介したい紹介したいと思っているうちに、半年が過ぎ去ってしまいました。
この邸宅モデルは、私が今までに接した「1セット中の部品だけを使って組み替えた限定作品」の中で、最も素晴らしいと評しえる作品です。
今回の作品の真価は、レビュー形式だけではどうしても味わいつくせないと思います。
ですので、できればまず上の写真かこちらをクリックされて、作者キシイーヌさんの作品紹介ページを直にお楽しみになってください。
はくしゃくのレビューは、《続きを読む》に格納してあります。
作者は、テーマ部門3席、フリー部門5席と、ダブル入選を果たされたHIROさん。
ホネホネ馬を炎で装飾した作品『Gatekeeper』に対して「HIROさんが軍馬の装飾を試みたらどうなったか見てみたかったですね〜ウホッホムッキッキー」的な難癖を付けたところ、素敵な回答が完成しました。言ってみるもんです(反省の色なし)。
大小の角部品を配したゴシック・パンクな装飾、前面突撃装甲と側面の部隊認識章という表現力、それらが大き過ぎずコンパクトにまとまっている密度感。
さらに、骨馬/骸骨というモチーフと肋骨の如き角の親和性、全体を引き締めるStandard(軍旗)が「布でなく骨で出来ている」というアイデアの秀逸さにも注目です。
この作品は、HOWCON2007が掲げた「骨馬の軍馬装飾」という問い掛けに対する、一つのマイルストーンだと感じました。
是非、上の画像をクリックして作品ページを訪問してください。
作品に添えられた寸劇にも、作者HIROさんの「お城テーマ」への愛情を感じられますし、
敢えてここには書きませんが、さらなる驚きと興趣が、貴方を迎えてくれるはずです。
They says those`re blossomed in blood, you know.
1950年代クラシック・カーの中でも、独特のフォルムと優れた先駆的機構で名高い「シトロエンDS」をこしらえました。「DS」はフランス語で、女神を表す「デエス」と同じ発音であることから、開発陣はこの車に女神の夢を託した、とする風説があるそうな。
作例の方は、Brickshelfのフォルダで御覧いただけます。
名前を聞いて、丸ランプのカエルの如きフロントフェイスを思い浮かべる方と、三角ランプハウスの鋭い風貌を思い浮かべる方といらっしゃると思いますが、今回はカエル顔の方です。
* * *
DSの作例には、マスターワークと言える、MisterZumbiさんの5ポッチ幅モデルがあります。
ほぼオリジナル通りのフォルムを、組み立て難易度の高い奇数5幅で再現。特徴的な水圧リア・サスペンションの稼動もする逸品で、LEGOを知る方も知らない方も、彼の作品に軍配を上げるであろうことには異論ありません。
ですが、ここで改めて私のフェティシズムと言いますか、ビョーキが明らかになります。
私には、MisterZumbiさんのDSは大き過ぎました。先日お話した#6000の世界に、この車が走っている様子を想像することが出来なかったのです。
私にとってLEGOのクーペは、もっとコンパクトで、乗り手のミニフィグを引き立てる大型犬の様な存在であって欲しい−−−
と、まぁ、無いものねだりをしても誰も構ってくれません。仕方ないので自分で作るしかないぞ。
* * *
この辺りから、参謀さんを始めとするLEGO友との交遊で得たものが生きてきます。
以前の私は「何が何でもDSに似なきゃダメだ」と製作途中で挫ける事も多かったのですが、最近は「LEGOLANDを走るDSには、どんな風貌特徴が具わっているだろう」と考える様になりました。
外見はもちろん重要なのですが、LEGOLANDの商品パッケージとして魅せたい、元のモデルの魅力は何だろうか、と楽しみながら作れる様になったのです。
DSで注目したのは「平べったく流線型の長いボンネット」と「後輪を隠すホイール・ハウスと車体の一体感、連続感」です。念頭に置くべきは、「4ポッチ幅で、流麗な流線型フォルムを表現できないか」ということ。
となれば、以前イセッタに挑戦した時、上手にいかなかった「後輪を隠すホイール・ハウスの処理」を、現在の部品とノウハウで再チャレンジすることが今回の課題というわけです。
* * *
ミニフィグ乗り自動車作りで(に限った話でも無いですが^^;;;)自分の造形技量は凡庸だと思っています。部品同士の繋がりが気になって、大胆なラインを出せない性質だと。
「じゃあ、私なりの特色はどこにあるのかな…」と考えたとき「成したい形を部品知識によって実現するアイデア面かなぁ」と最近は思う様になりました。
今回のDSで例を挙げるならば、ドア部品を使って車輪を隠す…までは存外誰でも思いつくアイデアだと思うのです。
にもかかわらず、この表現で稼動する車の作例は、Brickshelfでもあまり見かけません。何故でしょうか。
答えは『この位置関係では、ドアのすぐ上のプレートにゴムが擦れてしまって、タイヤが回らないから』です。
…マズイですね。ここまで話を引っ張った以上、はくしゃく製DSの後輪は回らないと、ブログの運営上かなりマズイことに……。
どうしましょう。
解答例は、「続きを読む」を御覧ください。
シリーズ正式名称『オプティマス・プライム』こと、初代コンボイ司令。
8月封切のハリウッド映画を例出するまでもなく『TRANSFORMER』は、世界中の子供と子供だった大人と子供な大人の心を摑んで離さず、河森先生の思い付きを、日米の玩具デザイナー達が夢中で拡大解釈した夢の世界であり、LEGOでビルドした人も多くいるわけです。
Brickshelf等で、完全変型コンボイ司令の作例が発表されるたびに、呟いていました。「それだけ大きけりゃ変型もするでしょうよ」。自分では作りもせず、作ろうとしても無理なのに、という所はさておきます。ダメだな、やっぱり謝ろう、ごめんなさい。
ところが、です。今回のastronut1さんの作品には、これはもう、全面降伏するしかありません。凄すぎます。それはもう記事タイトルで叫ぶしかないってもんです。この情報を得たTheBrothersBrickを見習って、最初の1枚だけを表示しておく事にします。写真をクリックしてFlickrに飛んだあと、右側に表示されるサムネイルをクリックしながら順に辿っていってください。
「続きを読む」は、見終わった人用です。
ああ、ちょっと涙にじんできた。ざまぁみろ、4ポッチに出来ない事なんて無いんだ。
[EDIT/29th July]
Hey, PaulC, you did really awesome job !
Eveyone in the world have built Optimus Prime, but you are only one just imagine "the Transformer in REALLY REALLY LEGOLAND". I'm so impressed and admire your great convoy.
I expect your next 4-stud-wide (with doors:-)) transformer, so I shout this call again for you.
"TRANSFOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOORM!!!!!!"
フォルダの説明は以下の通り。
『子供の頃欲しかったけれど結局手に入らなかった#6950を、自分用に組んでみた。
X-podの容器は使いたくなかったんだけど、透明黄色のキャノピーはBricklinkで高くて手に入らなかったので…』
前半はともかく、X-podキャノピーに関しては「御謙遜を…」と言いますか、狙って相当作り込んでいる様に見えます。ほどよく醸し出されたレトロ感が良い雰囲気。
青と灰色のカラースキームは、やはり相当格好良いものだな、と思わされます。
面作りも、ポッチを出す所と隠す所を意識しながら疎密の構成がなされており、かなりまとまった仕上がり。
自分としては「もう一回り小さくても良いんじゃないの?」と思う所ですが、大径タイヤ8連も含め、インパクトあるボリューム感です。
改めて感じるのは、部品数の制限の中で大箱の満足感と豪華感を出した、元祖モデルデザインの偉大さ。
来年以降のスペースラインナップに儚く淡い期待を抱きながら、御紹介してみました。
良さそうな点:
・構造が実在のモノレールに近い。
・既成の4.5Vレールを使用しているので、安価に曲がれる。
・ボギーの構造がシンプルで台車の自由度が高そう。応用性に優れる。
拙そうな点:
・マイクロモーターの使用では十分なスピード/パワーが得られなさそう。
・タイヤとブッシュで2段階で止めているとはいえ、左右の揺れに弱そう。
・レールに、ギアもしくはゴムで接する回転部分が無いので摩擦高そう。
見ただけで検証したわけじゃないですが、このボギーにミニフィグスケールの客車を載せると、重過ぎて動かなくなるんじゃないかしら。
モノレール好きの皆さんのコメントをお待ちしております。
他のブログと使い分けていただく意味で、以下のポリシーで進めてみます。
1:世の中に存在するのは「上手な作品」ではなく「上手な作り手」である。作品ごとでなく作者単位でBrickshelfを紹介。
2:LEGOLANDスケールで遊んでいる作り手紹介。車は4ポッチ幅、電車は6ポッチ幅。ミニフィグが主人公として映えるサイズで、どこまで工夫を楽しめるか−−−それが勝負。

MINIに挑戦してる人は多いのですが、LEGOLANDサイズでドアの開閉とミニフィグ乗りを達成し、かつMINIの特徴的なスタイルまで実現している作品は、初めて見た気がします。
上の写真、ドアを取り払いミニフィグの乗れていることを証明する心意気こそ、LEGOLANDを継ぐ者の遊び心というもの。






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