HOW MANY S凸UDS TO LEGOLAND ?

レゴランドまで何ポッチ?旧世紀に最も賞賛された玩具への追憶と追悼
2007年4月28日(土)から30日(月)の3日間にわたって、
富士の裾、河口湖畔の足和田ホテルにて、
25名以上の有志参加によるレゴ合宿イベントが催されました。
fujiyama.jpg
3日間広げっ放しの「街ジオラマ・レイアウト」を中心に、
皆がレゴを持ち寄り、普段時間を割けず組めなかった大箱を組み上げたり、作品を撮影しまくったり、歓談したり、と思い思いの時間を過ごしました。昼はレゴ、夜は宴会、朝は温泉。私も1参加者として、文字通り夢のような3日間を過ごさせていただきました。
詳しい会場のレゴり具合は、Brickshelfのアルバムを御覧ください。
※とは言うものの5月後半までは、参加メンバーの画像アップ&整理のためほとんど検閲中で、見れないと思います…。


■富士だ!富士で合宿を執り行う!!■

2月下旬、mixiに合宿準備用コミュニティが立ち上がりました。
発起人は旧(笑)05fun.netの管理人shinobさん。

「10人以上のメンバーが2泊3日でレゴで遊ぶイベントがしたい」
「会場にレゴを3日間置きっ放しにして、撤収や片付けの煩わしさから解放されたい」

この2大目標に向け、mixiの呼び掛けで50人以上がコミュへ参集。かくして企画は動き出します。

■SHALL WE DANCE? NO, BUILD!■

宿泊予定日と宿泊先の選定は、急ピッチで進められました。
4月末に、数十人の宿泊を確保し、かつ3日間鍵の掛かる場所を貸し切れる施設---田舎の旧校舎といった今考えると冷や汗ものの候補も出つつ、決定されたのが「足和田ホテル」でした。
河口湖の奥に建てられたこのホテルは、社交ダンスや吹奏楽などの合宿で実績を持ち、ユニークな宿泊ニーズに応える事をウリにしていたのです。ホテルの中だけでなく別館にもダンス会場を持つという趣味性の高い施設でした。

3月末には、先遣隊2名による遊山気分の温泉旅行綿密な開催地下見も行われ、イベントは、いよいよ現実味を増していきます。

■全員幹事だ!(……つまり誰も動かないということだな。)■

今回のイベントは、全員幹事方式。つまり、ホテルとの交渉役や会計担当は流れで人格者が押し付けられ、やりたい人がやりたい事をし、皆それぞれが自分の心配をする、という方式のことです(笑)。

下見班が交通の便を調べ、各自交渉で列車で会場入りするか車に同乗するかを決めて行き、簡易撮影スタジオの背景紙を持ち込む者、現地で突発的に足りないと分かったアメニティ用品の買い出しに向かう者、など、皆それぞれが積極的に手を上げて動きました。

この辺も、気心の通じた知り合い同士、多少の不満やストレスは全体を考えて我慢できる大人の集まりならでは、といったところでしょうか。危ないところだったけど。
kangeithumb.jpg

□#10182 CafeCorner□

今回のイベントの中核になったのは、やはり先日リリースされた『#10182 CafeCorner』でした。なんばパークスの先行発売に行けなかったため、このイベントで初めて組み立て実物を見た参加者も多かった模様。

そしてもちろん『#10182 CafeCorner』の真の力は、そこに留まりません。国内発売どころか個人輸入も始まる前から、MUTCHYさんによって「Module Townの基準に従って建物を持ち込み、合同ジオラマを並べたい」という提案がなされました。この企画に数名の有志がすぐさま賛同。実質ビルド期間1か月を切る中で、熱に浮かされたような建築物競作が開始されます。

flctown01.jpg

flctown02.jpg

flctown03.jpg

当日、広げられた街の風景です。色味も含め建築様式がバラバラだとか、欧州ビルダーのロボ作品が日本人作品に追いつかないのと同様、欧州ネイティブの建築作品の域に達していないとか、そんな事は重要ではありません。
大切なのは、『#10182 CafeCorner』という商品が「ModuleTown」という概念/ルールを提案した事によって、日本のイベント会場のこれだけの広さにまたがる都市風景が、わずか1か月で出現した、という一点なのです。
この写真は、先日HMSLの記事で予見した潮流の、証左の一つと言えるかもしれません。

□置きっ放し。広げっ放し。□

会場は、合宿ホテルから300mほど離れた「ダンス会館」という附属施設。河口湖を臨むダンス用の床張り会場に、続々と参加者が集合。自動車のトランクルームや、予め宅配便で送りつけたダンボールの中から、作品やレゴケースを次々と取り出し、思い思いの場所に広げていきます。
先述の通り、今回のイベントの特徴は「3日間借り切った会場に、レゴを置いたままにしておける」こと。これは私の記憶が確かなら、かつて催行されていた「長野ジオラマオフ」以来の快挙です。

参加者は、1日目に撮影そっちのけで作品を広げ、2日目にたっぷりと自他の作品を鑑賞、撮影、質疑可能。撤収の心配も3日目に考えればよく、まさしく余裕の日時構成。

しかしながら正直な話、時間が充分だったとは言えませんでした。まえすとろの「デパート」やNyuさんの「教会」、伊藤さんの「中洲に建つ城門橋」、うださんの「観覧タワー」等の大作、快作を始めとして、20名以上の参加者によって大量に持ち込まれた作品の質・量を前にしては、写真を撮影するだけでもかなりの時間が必要とされたからです。

◆夜の饗宴&イビキの競演◆

1日目は直接会場入りし、夕食前にホテルに引き揚げてチェックイン。部屋割りは、10人の大部屋、女性部屋、喫煙部屋、その他、という感じで、これも上手く自主的に割り振られた模様。

今回は1泊9000円の「研修コース」の研修料理、ということで夜の宴会料理はソコソコのものでしたが、どんどこビールを空けていく状況では気にもならず。(むしろ朝のバイキング料理の方が食べ放題で満足感が…)
「研修コース」という事で、浴衣やタオルまでも支給されないのには一同ビックリしましたが、これも買い出しに有志が動いてくれたことでクリア。温泉入って布団敷いて寝っ転がってなおまだレゴの箱を開ける…至福のひと時です。

移動&レゴ&温泉で疲れきった体は次々と轟沈。イビキを気にして別の部屋を取った参加者に申し訳無い様な多重奏状態で、最後に残された覚醒者は15分しか寝れなかったそうな。

2日目の夜は大部屋に集まって、酒とスナックで座談会。これもやっぱり合宿ならではの楽しみです。

◆企画成功、そして次回へ…?◆

全くの手探り状態で、一から新規イベントを達成という意味において、今回の「FUJIYAMA LEGO CAMP」は大成功でした。
25人以上が、3日間に渡り出たり入ったりしながら参加出来たという点も、大きな実績だと思います。
何より、ジオラマを地べたに広げ、ミニフィグ目線で転がりながらアオリの写真を取りまくる楽しさ、帰りを気にせずに宴会やレゴに120%のめり込む楽しさは、合宿でなければ体験できません。

今回の経験と実績を糧にして、またいつか合宿イベントを興せたら面白いな、個人的には思っております。
参加者の皆さん、また参加出来なかったものの外から盛り上げにサポートして下さった皆さん、お疲れ様でした!
スポンサーサイト



COMMENTS
この記事でちょっと思ったことを書いてみる

おなまえは固定でお願いいたします。
Passは必ず入力してください(半角英数字で4~8文字程度)。入力しない場合、自分で編集も削除も出来なくなります。
18才以上推奨。コメント書き込みは、自分で稼いだお金でLEGOを買うようになってから。(読むのは誰でもOK!)

Pass:
URL:
Comment:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
みんなのひとこと


かう゛ぇさん>
はじめまして。ようこそHMSLへ。

>こんな立派な街は無理かもしれませんが、”町”くらいならという
合宿参加者の中でも、この規模の街を単独で展開できる「時間」と「レゴ量」と「ビルド技術」と「モチベーション」を持つ人は、ほとんどいないでしょう。
皆が少しずつ持ち寄ればある程度の街になる、というのも合宿(そして明確にその方向性を指し示すModuleTown)の長所だと思います。

自分の家にレゴの街を広げるというのは、ロードプレートのパッケージやカタログ、そしてアイデアブックの洗礼を受けた世代が心の奥底に背負っている十字架です。
是非お子様に素敵な光景を広げて、新たなる世代へこの想いを繋げていってください。^^
はく
2007/05/10(木) 15:24 【URL】 [ 編集]
素晴らしい企画ですね(^^
写真を見るだけでもわくわくがつたわってくるようです。
僕もいつか自分の子どもと一緒に町を作りたいと思ってます。
こんな立派な街は無理かもしれませんが、”町”くらいならという
夢を抱き続けてます。

参加されたみなさん、本当におつかれさまでした。
かう゛ぇ
2007/05/10(木) 14:25 【URL】 [ 編集]
AngRophileさん>
街並みを構成する作品を持ち込んでない参加者も居ましたし(私もその一人)、箱を開けて組むことだけを合宿で達成すべく持ち込んだ方も居ました。その辺の緩さと幅広さも今回の魅力でしたかね。

shinobさん>
じんかく‐しゃ【人格者】 すぐれた人格の持ち主。
[検索辞書:大辞泉/提供:JapanKnowledge ]

なるほどなー。

suuさん>
はじめまして。ようこそHMSLへ。
少しでも楽しさが伝わりましたでしょうか?であれば幸いなのですが。
mixiの方では、LEGOコミュニティ内のトピではなくて、合宿運営専用のコミュニティが新たに作られました。
今回は、発起人とコミュニティ管理者のマイミクのみにお誘いを出したクローズド・イベントでした。
はく
2007/05/09(水) 05:42 【URL】 [ 編集]
はじめまして。
画像と文章を拝見する限り、楽しそうなイベントですね。
自分もmixiに在中していますが、トピが見当たりませんでした。
裏トピでしょうか?、もしくはレゴ以外のカテゴリですか?
問題なければ教えてください。

suu
2007/05/09(水) 02:38 【URL】 [ 編集]
いやー、混乱し、走り回るみんなをニコニコ眺めているアタシこそ、ある意味人格者(ダマレ

まずは、さまざまなめんどくさい役割を黙ってこなしてくれた人に感謝。
そして、人見知りの塾長の思いつき企画に賛同して集まってくれた方々に感謝。
おつかれさまでした~。
内輪のダメノリのオフが、棚写真がいつまでもpublicにならないこともあいまって、なぜかすごいでっかいことやったみたいに見えるのは気のせいか(笑
いや、でっかくてすごい作品もあったし、ちっちゃくてすごい作品もあったんだけどさ。
個人的には、レトロスペースでおなかいっぱいにできて、とても幸せ。
shinob
2007/05/07(月) 20:12 【URL】 [ 編集]
すごい!のひとことですね。

これはダメ大人レゴコレクターを脱却せねば。と取りあえずお約束で思ってみました。

参加できるレベルの作品はいつになったら作れますことやら。
AngRophile
2007/05/07(月) 10:42 【URL】 [ 編集]
せたかさん>
送っていただいたカフェも素敵でした。
最初はデパートの真横にまえすとろに置かれて、スゲー日当たり悪そうなテラスにドキドキしましたが。

作品を崩さず維持して徐々に洗練させる、という方向性を、皆で共有せねばですね。その前に私は作品を作らないとなぁ。

sekiyamaさん>
昔、長野ジオラマオフに参加できたメンツは、私を含めごくごく幸運な少数でしたので、その雰囲気を今回再現できたのは、収穫でしたね。そもそもなんで参加することになったんだっけかなぁ…(´▲`;;;)<長野オフ

せたかさんも書かれていますが、夏のミリオフが今年もあるならば、ジオラマを広げられると面白いかな、と思います。

MisaQaさん>
今回のイベントは、参加した皆さんも、モチベアップに繋がったみたいです!(他人事かよ)
はく
2007/05/07(月) 04:56 【URL】 [ 編集]
詳細レポート、ありがとうございました。
思う存分<s>ギギギ</s>堪能させていただきました。

次回は必ずや、絶対に参加したい! と決心も新たに、
まずはLEGO部屋に久しぶりに掃除をかけて・・・
何やら意欲がわいて来ました。
MisaQa
2007/05/06(日) 20:07 【URL】 [ 編集]
とても楽しそうであり、かつ意義のある催しだったようですね。
2003年という復帰時期のため、ジオラマオフには参加できなかった世代ですが、復活の兆しが見えてきたのは喜ばしく思います。

次回があるのでしたら、お招きなど頂ければ幸いです。
できる限りで、お手伝いいたしますゆえ。
sekiyama
2007/05/06(日) 13:18 【URL】 [ 編集]
本当に楽しそうですね。
私の作品は歩道が旧灰で浮いていましたねw
ミリオフもこのノリで開催できれば・・・

先行視察含めお疲れ様でした。
せたか
2007/05/06(日) 08:01 【URL】 [ 編集]

TRACKBACKS
この記事のトラックバックURL
http://earlscourt.blog54.fc2.com/tb.php/273-1f13a462
この記事へのトラックバック
(^^)/ はろはろ。 レゴファン約25名によるクローズドなイベント(合宿)、「FUJIYAMA LEGO CAMP」(4/28~4/30)に参加してきたっす。 富士山麓で、街づくりがメインテーマ。 ミリタリーがメインのミリオフは毎年開催されてるケド、「街」がテーマのレゴファンの
2007/05/06(日) 16:22:21 | レゴ系