HOW MANY S凸UDS TO LEGOLAND ?

レゴランドまで何ポッチ?旧世紀に最も賞賛された玩具への追憶と追悼
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5月5日(LEGOの日)にclickbrick限定発売になる【#10190 MarketStreet】を記念して、昨年6月にリリースされたBrickJournal第8号掲載のMarketStreetデザイナー・インタビュー記事を訳出します。
…地道な宣伝努力に対し、是非MarketStreetをタダで、はくに贈ってください。>クリブリ
例によって例のごとく、大意が把握できれば良いという基準でザックリ訳した「超訳」です。いつもどおり誤訳の指摘は大歓迎です。

MarketStreetのデザイナーであり、オランダ出身のLEGOファンにして第1期LEGOアンバサダーでもあったEric Brok氏は闘病の末、昨年6月お亡くなりになられました
まるで、自身の手になるMarketStreetの発売を見届けられてから、天に召されたかの如き急逝でした。本稿は、彼が最期に遺した言葉ともいえます。

ともあれインタビューは、LEGOファンとして自らデザインした作品への愛情とユーモアに溢れた、楽しい内容に仕上がっています。
このインタビューを読んでMarketStreetを組み立てれば、Ericさんも遠いLEGOLANDで喜んでくれるんじゃないかしら、そんなことを考えつつ記事にしてみました。

それでは、よろしくお願いします。

【原文: BrickJournal Issue 8/p.42-43】


マーケット・ストリートの舞台裏

LEGOファンによってデザインされたセットの最新作(※2007年6月当時)が、LEGO Factoryからリリースされる。
【マーケット・ストリート】と題された部品数1,200ピースを超えるこのセットは、既に発売済みの【カフェ・コーナー】と好対照を成すだけでなく、”モヂュラ-・ハウス”と呼ばれる新提案を導入した初めてのセットでもある。
この新シリーズの登場によって、家モデル・デザイナー諸君は、自分や他人の創った家モヂュールを、www.LEGOFatory.comに登録したり、購入したりしたくなるにちがいない。

【マーケット・ストリート】のデザイナーであるEric Brok氏は、オランダ出身で約10年間のLEGOビルド経歴を持つ。彼は最初Technicシリーズに興味を持ってLEGOの世界へと入ったのだが、その興味はやがてLEGO全般のシリーズへと拡がっていった。彼がオランダのLEGOクラブ[De Bowsteen]に加わって後、作品だけでなく名声を築くようになるのは、時間の問題だった。

Ericは、ビール醸造工場からタグボート、果てはギミック満載のアミューズメント・パークのライドまで、大スケールのモデル創作を得意とする。彼はまた、英国およびユーロのLEGOコンベンションや、米国のMINDFestおよびBrickFest、オランダのLEGO Worldなど、各地でのコンベンション参加経験も持っている。
これら全ての要素が絡み合って、Ericは第1期LEGOアンバサダーの1人として選ばれ、また今回の製品モデルをデザインするに至る。

以下は、BrickJournal誌が、Eric Brok氏(EB)に【マーケット・ストリート】に関してインタビューを行ったものである。
 
 
---LEGOファンの作品をベースにしてデザインされたセットということで、君は、何人かのオフィシャルLEGOデザイナーと共同作業をしたはずだよね?誰と一緒に仕事をしたんだい?

EB:【マーケット・ストリート】を開発している時には、ビルンドのLEGO本社で、LEGO Creatorのデザイン・チームと一緒に仕事をしたよ。すごい人数だった。彼らは皆、思いやりがあって仕事がしやすく、楽しいメンバーだった。
特に、#10182【カフェ・コーナー】をデザインしたJamie Berardとは緊密に打ち合わせをしたね。

---このセットと君のデザインの目標は?

EB:LEGO Factoryのブランドを背負ったセットとして、【マーケット・ストリート】は、ファンによるデザインの一例、ショーケースとならなくてはいけなかった。
つまり、LEGO Factoryの「君自身もデザインしてみよう」という考え方をプロモーションするってことだね。
発売されていくセットが共通のモヂュール性を持っていれば、皆に「1フロアや家具を、Factoryでデザインしてみたい」と考えてもらえるかもしれない。家全体を造る必要は無い、ってことでね。

---素晴らしいアイデアだけど、結構大変だったんじゃないか?君はどうやってモヂュール性を組み込んだんだい?

EB:【マーケット・ストリート】では、セット単体でのモヂュール性に主題として注目したんだ。
だからシンプルな16x16ポッチの正方形を、各建物の建造面積として選んだ。こうすることで、縦横気にせずに、各階とも好きな方へ向けて積み上げられるわけだ。

僕は、メインとなる建物の形出しを終えたところで、その横にシンプルな建物をどうしても付け加えたくなった。それが「2つ目の基部と屋根」を提供することにもなると思ったからだ。
こうした構成で、メイン建物の各階モヂュールは2つの基部に再配分することもできるようになった。2つ目の建物は、平屋根の質素なアーケードで、これが【マーケット・ストリート】というセット名の元になったんだ。

---どうやって屋根をデザインしたのか教えてくれないか。素晴らしいビルド法だと思うよ!

EB:この建物の象徴は、前面にあしらわれた段々屋根だ。このスタイルは以前にも使ったことがあるんだけど、単にオランダの古い街で一般的だからという理由だけじゃない。僕は、昔ながらのLEGOの屋根の作り方が好きじゃないんだ。スロープ部品を使うと、屋根の下側が凸凹ギザギザに見えるだろう?それを景色から隠すために、段々屋根を前に置いたってわけさ。

とは言え、セットの外観をオランダ/ベルギー式専用にはしたくなかった。そこで2つめの屋根は【カフェ・コーナー】と同様に、スロープを用いた標準的なスタイルにしてみた。
どちらの方式でも、お客さんが自分の街に合ったスタイルの屋根を選べるようにしたつもりだ。

もう一点、バラエティとお楽しみ要素として、バルコニーも付け加えた。横の建物の平屋根も、メイン建物の屋根として使えばアメリカのクラシック建築を再現可能だ。

---組み換えた時に、上手く収まらない要素もあったと思うんだけど、君はそれをどうやって解決したのかな?

EB:各階を組み替えた時、結果としてバルコニーが妙な位置に来るかもしれなかった。例えば地上1階とかね。だから、バルコニーの取り外しが簡単にできるよう造り変えた。
他にも、建物の前面に付いていないとおかしい定番装飾がある。ランプとか旗竿とかだ。モヂュールを組み替えた時、こいつらを移設する必要が出てくるかもしれない。
そこで、モヂュール全体にヘッドライト部品を受け口として散りばめてみた。使用しないヘッドライト部には、T字バー部品をはめておけばいいようになっている。

---このセットをデザインしていく中で、予期せぬ発見なんかはあったかな?

EB:LEGO社にとって新色や新部品の開発がコスト高だってことは知ってるよね。
僕は知らなかったんだが、実は「既存の部品」と「既存の色」の新たな組み合わせもまた、同じく高コストなんだそうだ。
だから、ある製品の開発企画が、新パーツ用の予算を持っていなかったり、予算が尽きていたりすると、それはデザイナーの使用部品が、既に発売されている製品の「部品」と「色」の組み合わせに制限されることを意味する。
ちなみに、この組み合わせをLEGO社では「アクティブ・コンポーネント」と呼んでいる。具体的に言うと、最も標準的なドア部品すら数色でしか生産されていなくて、運が良ければ、それはピンクや紫じゃないだろう、ってことだね。

もし君が、家に結構な量のLEGO部品を持っているファンなら、プロのデザイナーよりもずっと彩り豊かなパレットを持ってるってわけさ!

---最後になるけど、【マーケット・ストリート】デザインの過程で、最も素晴らしかったことを教えてくれるかい?

EB:僕に与えられていた「自由(裁量権)」だね。おかげで、自分が心から好きなものを造ることができたよ。仕掛けもいろいろお気に入りだ。キャベツとか、よくできてるだろ?
[了]
 

 
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みんなのひとこと


>はくさんのサイト同様、お気に入りに入れました!
あ、こちらもごひいきにありがとうございますw

>(語学力がないのが、残念です★)
作品によっては、画像内の座標をリンクして次々その箇所の写真を拡大して見せる
「VisualTour」という企画も埋め込んでいるみたいですな。細かい…さすが教師という感じかw
はく
2008/05/01(木) 18:35 【URL】 [ 編集]
はくさん、Ericさんのサイトのご紹介、有難うございました!
早速、models、開けてみました!
まだ建物しか見ていませんが、凄い大物ぞろいで見ごたえ十分☆
はくさんのサイト同様、お気に入りに入れました!
(語学力がないのが、残念です★)
ポニーライド
2008/05/01(木) 10:58 【URL】 [ 編集]
ポニーライドさん>
御感想ありがとうございます。

こういう記事を届けられるのも、最初にインタビューしてくれた
BrickJournalのJoe Menoがいてくれてこそですね。
やっぱり、作品の後ろの人間の言葉を聞けるのは楽しいものです。

今回のインタビューを読んでいただくと、MarketStreetを組む時も、よりニヤニヤしていただけると思います。
Ericが横に居て「ここ!ほら!これ!すげぇだろ?」とかウルサイ感覚とでも申しますか(笑)。

>Ericさんのことももっと知りたくなりました。
彼のサイトをご紹介しておきますね。
LEGO on my mind
http://legomind.ericbrok.com/
ちょっととっつきにくいサイトデザインですが(笑)、modelsのところから見られる作品群は、いずれも大作ばかりです。
はく
2008/04/30(水) 18:26 【URL】 [ 編集]
この記事を読んで、ますますMarketStreetが欲しくなりました。
というか、はくさんの記事を読むと、
レゴの世界の奥行きの深さや普遍性を感じて
レゴが、おもちゃというくくりからはみ出してゆき、
「おもちゃに、そんな金額出せないな~。」
という感覚がなくなってしまうようです。
Ericさんのことももっと知りたくなりました。
キシイーヌさんがおっしゃるように、
レゴに関わる人の事や、セットが出来上がる過程を知ることで、
レゴの楽しみ方がもっともっと深まっていくんだな~と思いました。
ポニーライド
2008/04/30(水) 11:09 【URL】 [ 編集]
くるとんさん>
EricさんのTechnic分野での創作も、かなりのものです。
彼のサイトがLUGNETのCoolSiteを受賞したのも、
大型作品を評価されてのものだったと記憶しています。


キシイーヌさん>
御感想、興味深く拝読しました。訳者冥利に尽きるというものです。
ありがとうございます。

>様々なものに何度も再生できるのがブロック玩具だというのに、
>なんというか、とても皮肉なものだと思いました。
その一方で、彼の魂はいつまでもMarketStreetに留まるのでしょう。
なんだか羨ましい気もします。彼のニヤリという笑顔が思い浮かぶ様な。

>まだ積極的にオリジナル作品を作っていない僕にとって、
ちなみに今晩のHMSLは、貴方のオリジナル作品に関するお話です(笑)。よろしければ、また後ほど。
はく
2008/04/27(日) 20:43 【URL】 [ 編集]
素晴らしい記事の紹介、ありがとうございます。
どの世界でもそうなのでしょうが、
モノ作りに携わっている方々の舞台裏話は、
本当に興味深いです。
まだ積極的にオリジナル作品を作っていない僕にとって、
レゴというものは、ショップで気軽にセットを買い、
インストに従って、ただ何となく組み上げていくだけのものでした。
一つ一つのピースや組み方に対する設計チームの苦労や思い入れみたいなものを想像しながら組んでいくと、
何倍にも楽しめるような気がしました。

既に亡くなられた方だというのが本当に残念です。
Ericさんの次の作品が本当に見たかった。
様々なものに何度も再生できるのがブロック玩具だというのに、
なんというか、とても皮肉なものだと思いました。
キシイーヌ(kishida)
2008/04/27(日) 19:47 【URL】 [ 編集]
 涙なしには読めませんでした。特にこのあたりが…(T^T)

>最初Technicシリーズに興味を持ってLEGOの世界へと入ったのだが、その興味はやがて
くるとん
2008/04/27(日) 08:12 【URL】 [ 編集]

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